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2024.02.11 これから時代について農業働き方改革

農業という業界の働き方について

「働かなくて良い時代が20年後には来る。」これが私の持論です。

全ての人が働かない時代にはならないと思いますが、働きたくない人、パフォーマンスが低い人は働かなくても良い、むしろ邪魔になるからはたかないでくれとお願いされる時代になると思います。

テクノロジーの進歩が単純作業から機械化・AI化により人手が不要になります。

その様な時代では言われた事だけをする。会社や上司に働く責任を押し付け、受け身の仕事の仕方は労働価値がどんどん下がります。

むしろ、ITやAI、機械を活用し、一人で高パフォーマンスを実現する人が成果と利益を総どりする時代になっていきます。

そして、それを行うには仕事の本質を理解し、機械やAIでシステムを作り上げる事や作り上げられたシステムを臨機応変に活用することが大切になります。

農業においては「良い作物を作る。」が基本です。

良い作物を作るには作物の特性や気候・天候・土壌を理解し、作物に適した形にコントロールする必要あります。

これが意外に難しいのです。

農業以外の産業は人が作ったルールの中で人が作った部品を組み合わせ、人に適した形でアウトプット(生産)すれば良いのです。

例えば車製造なんかは用意された部品を順番に組み付けるだけで出来るため、高い技能や知識がなくても作ることが現代ではできます。

IT産業はパソコンという人が作った世界で人の都合で動き、人が求める成果を算出する世界です。

しかし、農業は基本が自然です。人の思い通りにならず、スピードが遅く、ストックするのにもコストが掛かるうえ、日持ちがしないのが当たり前です。

それなのに、人は食糧を毎日必要とするため安定供給することを求められています。

だからこそ、必要以上に作るのが当たり前なため供給過剰となり、安く売られるのが宿命づけられている産業です。

そして、それは高齢農家たちによって支えられています。

 

2023年、農家の平均年齢は68.4歳となり、2030年には農家戸数は今の半分以下になると予想されています。

急激な農家の現象は農地の空白が生まれ、規模拡大による機械化と高収益化を実現する農家が多数生まれることが予想されています。

しかし、それは単純な農作業を行う人が高収入になるという訳ではなく、機械を使いこなせる高い農業技術を持った人や農業と地域のバランスを取れる人間力の高い人材が

高い収入を得るようになることを意味しています。

そして、高い農業技術は1~2年で身につくものではなく、刻一刻と変わる環境を加味しながら作物に適した環境にコントロールできる経験と知識とそれを実現する精神力を身につける必要があります。

また、農地という人の財産を預かりながら、気候と地域性と作物と販路のバランスを取りながら経営の安定化を図りながら規模拡大をするという高い人間力と精神力と、経営手腕も求められることになります。

 

今現在、農業の門戸を叩く人は増えていますが、他業界で無理だったから農業なら...とか、表面的なチャンスから覚悟もなく飛び込む方が多く、長続きしないことが多発しているように見受けられます。

その流れが続く結果、覚悟がない人は雇わないという傾向が農家の中で生まれ、そのため労働環境が劣悪な途上国で生きてきて、出稼ぎできた外国人に頼る方がましという流れが出来ていることは否めません。

しかし、彼らはお金を稼ぎに来ています。

少しでも給料が良い所へ渡り歩きます。長続きしないため大変でスキルのいらないでもお金になる単純作業に流れます。

また稼いだお金は外国に流れます。

スキルのいらない大変な単純作業員を使い捨てにするには外国人という選択肢が生まれますが、機械化が進んだ時彼らは必要とされるのでしょうか?

それよりも日本人がスキルを高め、人間的に成長してもらい、彼らに高い給料を支払う形の方が長い目で見た時には良い形となるのではないでしょうか?

 

そう考える弊社では覚悟を持ち、長い目で成長できる人材を大切にしています。

しかし、弊社は実力不足です。成果を出せない人に高い報酬を出せない状況です。

なので、自分で考え、自分で成長し、自ら結果を出せる人しか現在は勤まらないかもしれません。

そして、それを行うには農業を楽しめる方、自ら結果を出すために努力することを惜しまない方、そういう方と一緒に仕事をしたいと願っています。

そして、こういう働き方が出来る人たちが農業に限らず、他産業でもこれからの激動の時代に活躍できるのではないかと考えています。

 

 

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